アロエ製薬が生産するオードムーゲは、全国のドラッグストアで売れ行き好調な人気商品です。 入社当時と比べると生産量が8倍くらいに増えて、いまやアロエ製薬の主力製品となっています。 本社からは増産を求められているのですが、そのためには、社内の生産計画や出荷計画と折り合いをつける必要があります。 そうした調整を、本社と社内の間に立って進めるのが、私が担当する生産管理という仕事です。
中学・高校時代まで静岡で育ち、県外の大学へ進んだ後、最初の就職先の配属で静岡へ帰りました。
情報系企業の営業職でした。やがて"ものづくり"の仕事に興味を持ち、縁があってアロエ製薬へ入社しました。
技術はもちろん、業界の知識もない状態からの出発でしたが、人と話して、交渉や調整を重ねる生産管理の仕事は自分に向いているようでした。
少人数の会社なので、社内調整では、お互いを知りすぎていてハードルの高い要求を伝えにくい難しさもあります。
説得相手が先輩のベテラン社員だったりもするので、どう話せば気持ちよく協力してもらえるか気を遣いますし、知恵を絞ります。
ただ、お互いの思いをぶつけ合って、着地点が見つかればあとはスピーディです。
どんなにぶつかり合っても、いったん決めたら一致団結してやり遂げようとする行動力は、目を見張るものがあります。
じつは最近、子どもが生まれました。休日はもっぱら自宅で子どもと遊んで過ごします。
「休日はOFFモード」と心には決めていますが、買い物でドラッグストアなどに立ち寄ると、どうしてもわが社で生産した製品に目が行きます。
棚の製品を取り出して、ロット番号を見る癖もついてしまいました。
ロットで売れ行き順調なのを確認したときは、思わずにやけた表情になっているかもしれません。